イングリッシュセッターのココが良い!
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イングリッシュセッターは、日本であまり馴染みのない犬種かもしれません。しかし世界的に鳥猟犬としてイングリッシュセッターはイングリッシュポインターと並んで最も人気のある犬種です。また愛玩犬としても人気がありペット大国のフランスでは、飼育数が全犬種10位以内に入っているほどです。またイングリッシュセッターは身体能力が高く、知能も高いためアジリティドッグとして、またその毛並みの美しさからショードッグとしても活躍しています。奥日田犬舎ではこのイングリッシュセッターという犬種の魅力を皆様にもっと知っていただき、大切にしてくださる方にお迎えいただきたいと思っています。
イングリッシュセッターの基本情報
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イングリッシュセッターとしての歴史
イングリッシュセッターは16世紀(もしくは14世紀)にスペインからイギリスへ渡ったスパニエル系が起源とされます。16世紀後半にイギリスのノーサンバーランド公爵がスパニエル系の犬を訓練し、獲物の鳥を見つけたら体を伏せて待つ(セッティング)ようにしたのが始まりと言われています。
17世紀以降セッティングスパニエルとして繁殖される様になり、スパニッシュ・ポインターやウォーター・スパニエル、スプリンガー・スパニエルなどが交配させながら猟犬としての能力を向上させていきました。
19世紀初頭にエドーワード・ラヴェラックが2匹のセッターから、現在の美しい容姿のセッターを作出し、さらにパーセル・ルーウェリンが、ラヴェラック系の中でも狩猟能力に優れた個体を繁殖させる事により、イングリッシュセッターの犬種的完成度が高められて行きました。
1859年にイギリスで初めて開催されたドッグショーに出陳されると、その美しさからショードッグとしても好まれる様になり、猟犬のフィールドタイプとショータイプがそれぞれ繁殖され、異なる特徴を持ちながら現代に至っています。
イングリッシュセッターの特徴
鳥猟犬として優れた狩猟センスと運動能力を持ち、スピードを落とさずに長時間走る事ができるため世界中で人気のある猟犬です。さらに美しい容姿からショードッグとしても人気があり色々な楽しみ方があります。
イングリッシュセッターの見た目
- 体高:オス55〜68cm、メス50〜65cm
- 体重:15〜25kg
- 中〜大型犬です。
- フィールドタイプは小柄でショータイプは大型の傾向があり、筋肉質の体つきをしていています。背は平らで耳は垂れ耳、尾は垂れ尾です。
- 奥日田犬舎のセッターは米国スミス犬舎の系統で小柄な部類です。
イングリッシュセッターの被毛
ホワイトをベースとしてブラック、オレンジ、レモン、レバーなどのいずれかの単色のブチがはいります。。この毛色のことを「ベルトン」と呼び、ブラック&ホワイト(ブルー・ベルトン)、オレンジ&ホワイト(オレンジ・ベルトン)、レモン&ホワイト(レモン・ベルトン)、レバー&ホワイト(レバー・ベルトン)またはトライカラーなど様々な被毛の子達がいます
イングリッシュセッターの性格は?
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性格
人懐こく、子どもやほかの犬とも仲良くでき、穏やかでやさしい性格の犬です一方で実猟らしく辛抱強く、状況判断能力も優れています。どちらにしても人間と共に動くのが生き甲斐の犬種ですので多くの時間を共に過ごしてあげると良きパートナーになるでしょう。
イングリッシュセッターの散歩やしつけは?
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散歩、運動
一般的には散歩は1日1時間以上必要と言われています。もともと野山を走り回る猟犬ですから人間のペースでの散歩だけではどれだけやっても物足りないと思います。定期的にドッグランなどを活用し、出来るだけ自由に動ける機会を作ってあげると心身の健康のために良いでしょう。
しつけ
賢く、辛抱強く、服従心も十分ですので、しつけは難しくありません。ですが鳥猟犬らしく鳥に反応して突然駆け出す癖があります。リードをしっかり持ち日頃からの訓練も欠かさない様にしましょう。
イングリッシュセッターの寿命は?
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寿命
平均14年程度です。
イングリッシュセッターの病気は?
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ここでは可能性のある病気を挙げています。奥日田犬舎では今のところ遺伝性の疾患は確認出来ていませんが、イングリッシュセッターをお迎えされる場合は、健康状態を定期的に確認してください。
外耳炎
湿気が耳道にこもりやすい垂れ耳の犬種に多い病気です。原因はアレルギーや細菌性の炎症など。定期的な耳掃除や状態確認で予防しましょう。強いかゆみを引き起こし、頭を激しく振ったり、耳を足で激しく掻きむしったりしたら病院へ連れて言ってください。点耳薬などで治療できます。

胃捻転
胸の深い犬がなりやすい病気です。
胃がねじれてしまい、短時間で急激に全身状態が悪化する危険です。早食い、ドカ食いをさせないようにしたり、食後の運動を控えたりするなどの予防策を意識しましょう。

股関節形成不全
大型犬に多い病気です。成長過程で、股関節に異常が出て痛みや歩行障害が起こります。急激な肥満が病気を助長することがあるので、体重管理を心がけましょう。

熱中症
イングリッシュセッターは寒さには強いですが暑さに弱いです。
暑い日に室内・車内に閉じ込めてしまったり、散歩時も水を頻繁に飲ませたりするなどの対策を行いながら、極力、暑い時間帯の散歩は控えるようにしましょう。

進行性網膜萎縮症
網膜に異常が起きて視力が低下する遺伝性の疾患です。動くものに反応しない、鈍い、においを嗅ぎながら歩くといった異常行動が見られたら動物病院に行きましょう。

先天性聴覚障害
遺伝的に生まれつき聴覚障害が起きやすいです。可能なら親犬や系統に障害が起きてないから前もって確認してください。飼育中にトレーニングがなかなかできない、寝ているときに大きな音がしても目を覚まさないといった行動が見られたらすぐに動物病院に連れていきましょう

イングリッシュセッターの飼い方は?
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イングリッシュセッターの飼育環境
暑さに弱いため、夏場は涼しい環境を作りましょう。パピー期は寒さにも注意し暖かくしてあげましょう。外飼いの場合は、フィラリアの原因である蚊が寄らない様に対策しましょう。
最低限揃えておくものイングリッシュセッターの見た目
- 飼育スペース・ケージ、移動用クレート
- 食器類・床材
- 首輪やリード
- ドッグフード
- トイレ用品
- ケア用品
動物病院 最寄りで信頼できる病院を探しておく。
魅力に溢れたイングリッシュセッター
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世界的に人気のあるイングリッシュセッターですが日本では知名度が低く、逆に保護される頭数はとても多い犬種です。これは愛玩犬としてより猟犬として飼育される事が多く、猟師の中には道具のように扱い、猟中に逸れても探さない、猟期が終われば捨てるという様な人がいるからです。これはほんの一部の猟師ですが、これがイングリッシュセッターの日本での現状です。
奥日田犬舎では皆様に魅力的な犬種であるイングリッシュセッターについてもっと知っていただき、本当に大切にしてくださる猟師の方や、ご家族にお迎えできる環境を整えていきたいと考えています。